日本のMT市場は復活するか?(1)|5台目のクルマ選び|ブログ|タッチ_|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
第一回の副題「新車市場におけるMT車比率減少のメカニズム」
なぜ、AT車の比率が上昇しているのか?
答えは「MT車を買う人よりAT車を買う人が増えているから」。
そらそーなのだが、そんなことは誰にだって判る。AT車を買う人が増えているとは一体どういうことなのか?ここに切り込まなければ、MT市場が復活出来るか?答えは見えてこない。
「ユーザーの嗜好が変化した」などというのは、ほとんど思考停止した馬○の意見としか思えない。本気で日本にMT市場を残したいと考えるのであれば、愚痴ってばかりいても何も変わらないのだ。
○鹿でなければ頭を使って考えろ!ということで、考えてみました(笑)。
新車市場においてAT車を買う人が増えている。←これが一体、何なのか?を因数分解してみる。
新車市場とは、当たり前だが我々ユーザーが新車を買う行為のことである。これをメーカーの事業年度や暦年で集計した"塊"として捉える。ボクがアップロードした新車市場の統計情報は、メーカーの事業年度(前年4月~当年3月まで)で集計されている。
今年度、新車を買った人、その中でAT車を買った人の割合、それがAT比率である。
でだ。
方法Dデイの効果ユダヤ人でした
毎年クルマを買う人は市場においては極少数派であろう。大半のユーザーは3年とか5年、7年でクルマを買い替えるだろう。
つまり、昨年度新車を買った人と、今年度新車を買った人は別人格である。
この点を踏まえて、新車市場を構成するユーザー像と、MT比率の減少について再考する。
先ず、新車を買う人は2種類いる。
(1) 今、車を所有していて、その車を手放して新しい車を買う人:買い替え
(2) 今、車を所有しておらず、新しく車を買う人:新規購入
今、車を所有していて、車を書い増すケースもあるだろうが、これは(2)に括れる。
これにMT比率の減少を組み合わせる。
(1)の買い替えについて。
a).MT車に乗っていてMT車に買い替える → MT比率は変わらない
b).MT車に乗っていてAT車に買い替える → MT比率は減少する
c).AT車に乗っていてMT車に買い替える → MT比率は上昇する
b)の人数よりc)の人数が多ければ、MT比率は上昇する。逆であれば減少する。
そう、新車市場の内、買い替え需要においては「MT車からAT車に買い替える人が、AT車からMT車に買い替える人の方が多いから、MT比率が減少している」ことが判る。
ちなみにボクも最近、MT車からAT車に買い替えた(苦笑)、MT比率減少の犯人のひとり、ということになる(自爆)。
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その理由は過去のブログを参照のこと。相当にめずらしい理由であると、我ながら思うが(^_^;)。
次は(2)の新規購入について
これは買い替えとは様相が異なる。なぜならば、、、
初めて車を買う人、或いは久々に車を買う人、というのがこれらのユーザー像だ。
で、昨年より今年の方がAT比率が上がったとする。それは「昨年は100人中10人がMTを買った。」「今年は100人中8人しかMTを買わなかった。」ということだ。
d).AT車を買う人がMT車を買う人より前年に比べて増えれば、MT比率が減少する。
e).AT車を買う人がMT車を買う人より前年に比べて減れば、MT比率が上昇する。
買い替えにせよ新規購入にせよ、AT車を選ぶ理由は人それぞれあるだろう。多くの人が、例えばコメント等で「私はXXな理由でATにしました。」と書いてくれたら、理由のいくつかは明らかになるだろう。
MT比率減少のメカニズムが以上のことだとすると、a).~e).の組み合わせで、MT車比率が横這い、もしくは上昇に転じるような条件(状態)になれば良いことになる。
これが可能か?実現性が高い・可能性がある状態はどういったものだろうか?
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買い替え需要に関して言えば、MT車からAT車への買い替えとは、理由はどうあれ「ありがちなこと」とボクには思える。一方「AT車からMT車へ買い替えた」というのは、相当に珍しい話に思える。
このブログを読んでいる皆さんはどうお考えだろうか?
ボクの認識が正しければ、買い替え需要においてはMT比率が減少していくことは避けられないという結論となる。この動きは止められないということだ。
では、新規需要についてはどうか?買い替え需要ではMT比率は減少するしかないとするなら、新規購入におけるMT購入者数が最後の頼みの綱となる。
以上の話を整理すると
(1).MT車からMT車へ買い替えても MT比率は変わらない。
(2).MT車からAT車へ買い替えるとMT比率は下がる。
(3).AT車からMT車へ買い替えるとMT比率は上がる。
(4).新規購入においては、MT車購入者が年々減っていればMT比率は減少する。
つまり、MT車からAT車に乗り換える人より、新規にMT車を購入の数が同じ、もしくは多くならない限り、AT車比率は上がり続けることになる。そして、
(5).AT車からMT車へ買い替えることは一般的ではなく、極めて珍しいケースである。
とするならば、
(6).新規購入におけるMT車の購入者が、買い替えでMT車からAT車にする人数より多ければ、MT車比率の減少は止まる。
ということになる。
もちろん、例え少数派であっても(3)の人たちの存在がMT車比率の上昇の助けになるのは言うまでもない。が、(3)の人たちを劇的に増やすのは、日本においては相当にハードルが高いだろう。
要すれば、MT車市場に対する新規参入者を増やすこと、これがMT比率を高めるポイントだ。
そんなことが可能なのか?次回につづく。。。
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