2012年4月13日金曜日

◆ベネディクト・カンバーバッチ - BBCシャーロック/SHERLOCKとゲイティスにウットリしつつ、彼らの英語も愉しみたい -


お次は、ベネディクト・カンバーバッチの「耳福モノ」。

 これ聞いてスヤスヤ…
シャーロック以来、ぼちぼちベネディクト・カンバーバッチの「声モノ」をみたけれど
けっこう混乱しちゃったので、とりあえず年代別に並べてみる。※(たぶんモレあり)

????◆The Far Side 【ラジオ】
1997or2003?◆Mansfield Park 【ラジオ】
2004?◆D-Day 【ラジオ】
????◆The Recruiting Officer 【ラジオドラマ】The Sergeant's Mate役?
2003◆The Cocktail Party 【ラジオドラマ】 Peter Quilp役
2004◆Mr Norris Changes Trains 【朗読(ラジオ)】
   ◆The Raj Quartet 【ラジオドラマ】 Nigel Rowan役
   ◆The Odyssey 【ラジオドラマ】Telemachus/テレマコス役
   ◆KEPLER    【ラジオドラマ】ヨハネス・ケプラー役
2007◆Troubadours  【ラジオ/解説番組の詩の部分を朗読】
2008◆Metamorphosis 【朗読(ラジオ)】
   ◆Casanova   【朗読(CD)】
   ◆Death in a White Tie【朗読(CD)】
   ◆Cabin Pressure   【ラジオドラマ】 Martin Crieff役
   ◆Scales Of Justice 【朗読(CD)】
   ◆Forty-Five(Dr.Who BFA)【ドラマCD】Howard Carterカーター卿/Thing 2役
   ◆Artists in Crime  【朗読(CD)】
   ◆Prince Charles' Other Mistress 【TVナレーション】
2009◆South Pacific    【TVナレーション】
   ◆Alone and Without a Leader 【ラジオドラマ】
    Rumpole and the Penge Bungalow Murders 【ラジオドラマ】
          Young Rumpole/若い頃のランポール弁護士役
   ◆Cabin pressure2  【ラジオドラマ】Martin Crieff役
2010◆Rumpole and the Family Pride 【ラジオドラマ】
    Rumpole and The Eternal Triangle 【ラジオドラマ】
          Young Rumpole/若い頃のランポール弁護士役
   ◆Blake's 7 Jenna:The Dust Run 【ドラマCD】  タウンゼント役
    Blake's 7: Jenna:The Trial  【ドラマCD】   タウンゼント役
   ◆Stephen Hawking's Universe   【TVナレーション】
   ◆Dark Matter  【一部朗読(他1名の朗読者)CD】
   ◆Sherlock Holmes: The Rediscovered Railway and Other Stories【朗読CD】
   ◆Words for You: the Next Chapter 【25篇のうち3篇を朗読/CD】
   ◆Cabin pressureクリスマススペシャル 【ラジオドラマ】 Martin Crieff役
2011◆The Nightjar 【ゲームボイス】
   ◆Cabin pressure3 【ラジオドラマ】 Martin Crieff役
   ◆Tom and Viv  【ラジオドラマ】 TS Eliot/T.S.エリオット役
   ◆Did God Create the Universe? 【TVナレーション】

…なにこの豊富すぎるラインナップ。駆け出し~9年間、声だけで、しかも穴アキでこれ?
さすが声で食っていける俳優、ベネディクト・カンバーバッチ様。

 へっ 余裕だぜ…。
そんなキャリアをまったく気にかけてなさげなヘビー・スモーカーぶりが眩しいっス。
(注:さすがに ↑ はナイ)
さて困った、こんなにあるとは…(まだあるハズ)。以下に個人的感想など。


どのようにガンジーはMLKに影響を与えなかった

◆????年 The Recruiting Officer【ラジオドラマ】The Sergeant's Mate役?
 18世紀文学に名を残すアイルランドの劇作家・ジョージ・ファーカーの喜劇「募兵将校」
 のラジオドラマ化。18世紀の田舎町で、地元民を軍隊にスカウト(あわよくば意中の女性
 と結婚)しようと奮闘する将校の物語。
 ベネディクト・カンバーバッチのキャリア説明みると「The Sergeant's Mate」なのは
 これ役名ってことなのかな?

ちなみーに、前にも書いたけどしつこく書くぞ、
2012年2月9日~4月14まで、ロンドンのDonmar Warehouseで
マーク・ゲイティスさんが同じ作品に出演予定でーす
youtube↓
 ◆Benedict Cumberbatch - The Recruiting Officer (Part 1)


キリスト教国とは何か

◆2003年 The Cocktail Party【ラジオドラマ】 Peter Quilp役
 TSエリオットの戯曲「カクテルパーティ」のラジオドラマ化。(BBC)
 カンバーバッチは夫婦生活に亀裂の入ったエド・チェンバレンと不倫関係にあった
 シーリアに思いを寄せる若者・ピーター役。
 最後はピーターにも観客にも重い結末が用意されていて、考えさせられる戯曲。
youtube↓
 ◆Benedict Cumberbatch - Snippits from The Cocktail Party

◆2004年 Mr Norris Changes Trains 【朗読(ラジオ)】
 Christopher Isherwood作「ノリス氏の最後/Mr Norris Changes Trains」を
 ラジオ用に短くしたもの。
 原作は、ベルリンで「作者(ナレーター)」が乗り合わせた滑稽で神経質そうな
 ノリス氏と、彼に紹介される風変わりな性癖の人物たちとの日常を描いた作品。
 と書くと平和に聞こえるけれど、ちょっと暗い影がチラホラする。
↓ 14日間おためしダウンロードMP3(BBC RADIO4)
◆Mr Norris Changes Trains

◆2004 The Raj Quartet【ラジオドラマ】 Nigel Rowan役(BBC Radio4)
 ブッカー賞作家Paul Scott/ポール・スコットの、激動のインドを舞台にした
 「The Raj Quartet/ラジ4部作」の第2作目、The Day of the Scorpion
 に登場する役人・Nigel Rowan役。あらすじを追うだけで重い…。
  ・The Jewel in the Crown (1966)
  ・The Day of the Scorpion (1968)
  ・The Towers of Silence (1971)
  ・A Division of the Spoils (1975)  が4部作の構成内容。
↓youtube
◆Benedict Cumberbatch - Excerpts from The Raj Quartet

◆2004年The Odyssey【ラジオドラマ】Telemachus/テレマコス役(BBC Radio4/8月)
 ギリシアの誇る叙事詩・ホメロスの「オデュッセウス」を
 Simon Armitage(詩人・作家)がBBCラジオドラマ用にドラマ化した作品ですが、
 放送の4年後に同作者の同名本が出版されています。
 合わせてCDも発売されていますが、この2004年ラジオ版と同キャストかは
 BBCラジオ4のサイトでは、ベネディクト・カンバーバッチ版の番組ページで
 「Available on CD and Cassette」とあるけど、
 後で出るランポールの例(ラジオとBBCラジオと冠したCDは別朗読者)もある為アヤシイ。

ベネディクト・カンバーバッチの役は、オデュッセウスの息子テレマコス。
オデュッセウスの留守中、
母ペネロペに詰めかけた求婚者と彼らの暴虐に悩まされたが
後年、生きていた父と共に求婚者と裏切り使用人達を皆殺してから
ご丁寧に求婚者たちの親族も始末しに行った、なんだか血みどろな人
あの辺ってかなり血みどろでムチャが多いけど、そもそも人間こんなもんか。

最後は異母弟とスワッピング…じゃなくて、
異母弟の母・魔女キルケと結婚。(母ペネロペはテレマコスの異母弟と結婚)
↓ Amazon日本にあるCD
◆The Odyssey (2004) A three-part dramatisation for BBC Radio 4.

なぜ魔法が起動しなかった

 Odyssey of Homer (Radio Collection)
 ¥ 1,846 一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定
 ¥ 2,147(BBC Audiobooks; Unabridged版)The Odyssey [Audiobook] [CD]
↑ベネディクト・カンバーバッチ版か未確認ですよー!
↓youtube
◆Benedict Cumberbatch - Extracts from The Odyssey (Part 1)


◆2004年 KEPLER【ラジオドラマ】ヨハネス・ケプラー役(10月BBC Radio4)
 17世紀の天文(占星・錬金術)学者ティコ・ブラーエとその弟子ケプラーのお話。
 互いの才覚を認めつつもその性格が災いし、
 衝突を繰り返す二人のビミョーな距離感人間ドラマを描く。
 原作は、John Banvilleの「The Revolutions」3部作の第2作目「Kepler」。
 (1作目:Doctor Copernicus、3作目:The Newton Letter)
 物理化学に革命をもたらした科学者3部作のひとつだったのね。

薄幸な生い立ちのケプラーは史実的に「性格に難あり」な人物だそうですが
このドラマにもちゃんと反映されているので、
ヒネクレ屋で皮肉屋なベネディクト・カンバーバッチ
罵倒されたい人、じゃなくて会いたい人は聴いてみてはいかがでしょうか。

ちなみにハトそんは高校で
ブラーエはおしっこガマンしすぎて死んだ天文学者」と教わったのですが
近年の毛髪研究で「死の前に大量の水銀を飲んだため」という結果が出たそうです。
(彼のデータが欲しかったケプラー暗殺説もあるんだって)

世界史の先生って、なんでこういうどうでもいい知識を教えてくれるのかね、
「サラエボ事件犯人の名前はプリン」とか
「ロベスピエールは顎がはずれたので、ゴンベさんしてギロチンされた」とか
かなりどうでもいい話なのに忘れられなくて困ります。ってどうでもいい話ですね。
↓YouTube
◆Benedict Cumberbatch - Kepler (part 1 of 2)



◆2007 6月 Troubadours 【ラジオ/解説番組の詩の部分を朗読】Radio 4
 Making of Musicという
 歴史がクラッシク音楽の形成に及ぼした影響を解説するシリーズ番組。
 その第1シリーズ「Troubadours/吟遊詩人」で引用される部分の朗読を
 ベネディクト・カンバーバッチ先生が担当。
↓YouTube
◆Benedict Cumberbatch - Making of Music - Troubadours

◆2008 5月 Metamorphosis【朗読】(BBC Radio 7 )
 Fカフカの不条理小説の代表選手、「変身」をカンバーバッチが朗読。
 ある朝、目覚めると自分が巨大な虫(ゴキブリ的)に変身していた男の物語。
 理由はわからないまま言葉も通じず、家族はその姿を見て悲鳴をあげ、やがて…
↓YOUTube
◆Benedict Cumberbatch - Metamorphosis (1)

◆2008 Casanova 【朗読CD】
 Giacomo Casanovaの原作小説を、英国のカサノバことカンバーバッチが朗読。
 時代背景は映画「アマデウス」の世界のイタリア版。
 文章も比較的平易でイタリア単語が多いぶん、
 朗読テンポが随所でほどよくスローダウンするため、ハトそんにもかなり聞きやすい。
 固有名詞と地の文の区別が、とってもわかりやすいので。
 センテンス同士の間(マ)が、結構空いてる感じがして他の朗読よりもわかりやすい。

 Amazon日本¥1750(CD)、AmazonUK£18.99、£8.24(DL)
 iTunes日本¥900、iTunesUK £3.95

◆2008 Death in a White Tie【朗読(CD)】
◆Scales Of Justice 【朗読(CD)】
◆Artists in Crime 【朗読(CD)】

 イギリスの推理小説家Ngaio Marsh(ナイオ・マーシュ)の
 Alleyn/アレイン/アレン警部シリーズ。
 93~94年BBCのTVシリーズも人気があり日本でも「捜査官アレン」で放送。
 ★翻訳されている作品では「アレン」警部ですが、
  ベネディクト・カンバーバッチの発音および新潮文庫版では「アレイン」警部。
  ここではひとまず、アレン警部と呼びます。

アレン警部の長編は全32作あり、
ベネディクト・カンバーバッチはその6・7・18番目を朗読。

Ngaio Marsh/ナイオ・マーシュはニュージーランドから英国へ渡り、
(Ngaio=ナイオ=アボリジニ語の「水の反射」)
クリスティ、セイヤーズ、アリンガムとともに
英国女流推理作家・BIG4に数えられ、デイムの称号を持つ女性。


作風は「大がかりなトリックはないが、読む者がまるで実際に
演劇を観ているかのような気分にさせられる程、人物・情景描写に優れている」。
素材として朗読劇にはぴったりなのかも。
ベネディクト・カンバーバッチの朗読は、
セリフ部分はもちろん描写にも臨場感があり、ミステリだから話も追いやすい。
ってあらやだコレ、イングリッシュ・アドベンチャー?
家出のドリッピー、コインの冒険、ゲームの達人!?

UKアマゾンレビューには「原作の面白さ半減」という批評もあったけれど
カンバーバッチが読んでる3作は、今のところ全部和訳なし
アレン警部32作品の中から、なぜこの3つがチョイスされたのかもミステリー。

さて、その彼の朗読ですが、原作の出版順に並べ替えてみると、
  ・Artists in Crime  (アレン警部6作目/朗読3ばんめ)
  ・Death in a White Tie(アレン警部7作目/朗読1ばんめ)
  ・Scales Of Justice  (アレン警部18作目/朗読2ばんめ)
と、カンバーバッチの朗読順は、なぜかバラバラ。なんで?
ついでにわからないのは、Amazon日本でのCD価格。
一番昔に発売され一番面白くなさそうな(あ、言っちゃった)
Death in a White Tieが一番高いのはなぜ?時間が長いとか?
≪ザバっとあらすじ≫
・Artists in Crime:
 マーシュの最も有名なミステリ作品のひとつ(だそう)。
 高名な画家アガサ・トロイ嬢が学生の指導中、絵のモデルが劇的ポージングで死亡。
 すべての証拠、状況がアガサ・トロイ犯人説を示すが…。
 後にアレンの妻となるアガサ・トロイ初登場作品。
 ってことは絶対トロイは犯人じゃないと読む側はわかってるわけで、
 それでもこの作品が大きな支持を得ているという事は、
 よっぽどトロイがいい女なのか、よっぽどこの話の筋が面白いということでしょう。

・Death in a White Tie:
  パーティ後の貴族殺害事件。タイトルは殺害状況(燕尾服の白タイ)にちなむ。


・Scales of Justice:
 美しく平和な村には、実は醜い秘密が隠されている…。
 上流階級の住民たちはその露呈を恐れていた。
 釣りキチ男とその友達のマスが他殺体で発見され、アレン警部は捜査に乗り出す。
 次第に浮かび上がってくる小さな嘘、復讐、謎の女の存在。
 釣りキチ(と友達のマス)を殺したのは誰?
 人々が必死に守りたがる秘密とは?すべての真相は?
★1955年CWA賞(英国推理作家協会の文学賞)シルヴァー・ダガー賞受賞作品。

↑こちらは2010年のCWA賞。
 「シャーロック」がTV ダガー、カンバーバッチは主演男優賞を受賞。
 ・Death in a White Tie:Amazon日本¥1,782(なぜか高い)、AmazonUK £4.99
 ・Scales Of Justice  :Amazon日本¥1,295、AmazonUK £4.99
 ・Artists in Crime  :Amazon日本¥1,295、AmazonUK £4.99

 ※iTunes日本=¥2100 均一にて販売

~~~ つづきは明日 ~~~

テーマ : 海外TVドラマ    ジャンル : 映画



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