旅の絵本を遊ぶ3(イギリス編)
「旅の絵本を遊ぼう」3(イギリス編)
「旅の絵本」の3作目は、イギリスの旅です。イギリス各地の風俗やスポーツやお話などたくさんでてきます。また、キリスト教に関わるお話もさりげなく挿入されていたりします。
う
「旅の絵本」3
「表紙・裏表紙」
0)旅人は・・・コッツウォルズ地方と思われる場所に来ました。
なんと、ユニオンフラッグが大地になっています。
イギリスの国旗は。イングランドの国旗St. george's cross(白地に赤い十字)に、にスコットランドの国旗St. Andrew's cross(青地に白い斜め十字のセント・アンドリュー・クロス)と、アイルランドの国旗St. Patrick's cross(白地に赤い斜め十字)を組み合わせて作られた。
正確には、「ユニオンジャックUnion Jack」という呼称は海軍で用いられるもので、民間には「ユニオンフラッグUnion Flag」と呼ばれている。
1)ユニオンフラッグの真ん中 アルフレッド大王の像です。ウィンチェスターにあります。
by forest-dooさん
アルフレッド大王は892年から4年間にわたって、ヴァイキングを撃退し、デーンロー地方以外の、全イングランドの王となってイングランド統一の基礎を築いた王です。ユニオンジャックは1人の君主の統治下にあるイングランド、スコットランド、アイルランドの3つの国の紋章を象徴していますので、このユニオンジャックの真ん中に立つということで、イングランドの統一ということを示しているのでしょうね。
ユニオンジャックは表紙から背、裏表紙につながっている建物の壁にもつるされ、うまく背の部分がユニオンジャックとなっています。
2)二人連れの人が銅像のプレートを見ています。「アルフレッド大王がイングランドを統一したのか」なんて話しているんでしょうね� ��
3)銅像の下に二頭立ての馬車。御者と二人のお客さんが乗っています。ネクタイの男性が、ワンピースの女性に話しかけています。この人も、銅像の話をしているのですかね。
4)木組みの家に看板が下がっています。絵柄は何か特定できませんが、女性のようです。婦人服を意味するのかな?例によって、ANNO1981とこの絵本が描かれた年が記されています。(ANNOは西暦を意味しますが、同時に作者の安野も意味します。)
5)木組みの家は商店のようで、ショウウインドウを男女のカップルがのぞき込んでいます。
6)銅像の手前に、犬をつれて散歩する人がいます。この巻は、多くの犬が登場します。犬好きの多いイギリスということでしょう。この犬種はなんでしょう?� �
7)大きな籠を持って、鐘を鳴らしている人がいます。この人は何をしているのでしょうか?? 何かを売っているの? ゴミを集めているの?
8)お父さんが小さな子を肩車して、さらに女の子の手を引いて歩いています。イギリスでも肩車って有るんですね。
9)何かピンクの者がつるされている木組みの家があります。女性が二人見ていますから、お店だと思うのですが・・・肉屋さんかな?
10)鞄を持った男性もいます。その脇に箱のようなものが積んでありますが何でしょう?
11)旅人を半分隠している建物にはユニオンフラッグが2本、この建物はどこの何がモデルなんでしょうか?
表紙の風景は、コッツウォルズ地方とその周辺にある町並みや牧場の風景がモデルのように思います。
写真は「イギリスで最も古い街コンテスト」で常連のカッスルクームにある家です。似ている気もしますが??
コッツウォルズ地方(Cotswolds)は、ロンドンの西約200kmのところに広がる丘陵地帯で、イングランドのほぼ中央に位置しています。コッツウォルズとは「羊のいる丘」を意味する言葉が語源になっており、北はチッピング・カムデン(時にはストラトフォード・アポン・エイボンを含める)から、南はバースまで、東側はオックスフォードまでのエリアを指して呼ばれています。 この一帯に点在する村は、13世紀頃に羊毛産業の集散地として栄えた場所に端を発しているものが多く、現在でも集落をはずれると、緑の牧草地が続き、羊が放牧されています。石灰岩で作られた家は、「蜂蜜色」といわれる黄色い壁のものが多く、昔とほとんど変わらない風景が残されています。このようなコッツオォルズ地方は、イギリス人のあこがれる、最もイギリスらしい田舎ともいわれています。 |
12)建物の前を男の人が二人歩いています。シルクハットに燕尾服そしてスティック・・英国紳士ですねえ!
13)馬に乗った人が、仔馬を引いています。一見旅人のようにも見えますが・・もちろん別人です。
14)男性とステッキをついた女性のカップルが歩いています。
15)二頭立ての乗合馬車有ります。右側の後輪が屋根に架かったようにも見えます。だまし絵でしょうか?たまたまかな?
馬車には、「BODLEY HEAD」と書かれています。これは何??・・・実は安野さんの本の英語版を出している出版社の名前なんです。安野さんさりげなく宣伝をしてあげています。
16)銅像の右側を少し離れて歩いている男性がいます。なんだか悲しそうな雰囲気を感じるのですがどうしたのでしょうか。
17)旅人の右側にあるベンチには黒と青のワンピースを着た女性が二人座っています。黒い服の人は足を組んでいますね。
18)向こうの木下のベンチに座って� ��る人と、杖をついた女性が話しています。
19)右上に教会が描かれています。モデルにした教会はどこでしょうか?庭には墓石もあるようです。
スコットランド・ボーダーズ地方の4大修道院の一つ、メルローズ修道院ではないかと思います。
安野さんは、破壊されたステンドグラスを再現されたようです。
20)教会の前では結婚式でしょう、新郎新婦がたっています。教会を背にして建っているのが牧師さんで、その右は尼さんでしょうか。
21)後方の二人は付添人でしょうか。それにしても二人だけ?とてもシンプルな結婚式ですね。
22)馬をつれている男性は結婚式の関係者?
23)背表紙の下 ここにも木組みの家の壁にユニオンフラッグがつるされています。背表紙だけでイギリスを意識できるようにした、装丁ですね。
24)牧場が広がっています。これも「コッツウォルズ地方」の田園風景ではないかと思います。
25)牧場には石垣が積まれています。コッツウォルズ地方の石垣をつなぐと万里� �長城より長くなるとか・・まあ規模が違いすぎますが。
26)牧場には羊の群が。
27)乳牛が一頭と子ども達が二人います。
28)農家の庭にはニワトリが飼われています。壁際の袋は何?飼料かな?
農家の建物は、カッスルクームの家がモデルかも?
29)女の人が天秤棒でで水?を運んでいます
30)裏表紙下 木の下でギターを弾く人とそれを聴く女性がいます。
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「扉」
盛装した騎馬の兵士が4人行きます。
何のパレードでしょう。その答えは先の楽しみということにしましょう。
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シーン1海岸1(p1〜2)
0)旅人は・・・白亜の絶壁のある海岸に船でやってきました。
ビーチヘッドBeachy HeadからバーリングギャップBirling Gap越しにHope Gap方面を望んでいるようです。
ロンドンの南方のホープ海岸にあるホワイトクリフです。(第2巻がイタリアでしたから地中海からさらにドーバー海峡を越えてやってきたんですね)ここは、白い衣装をまとった7人の修道女に見立てられ、別名 Seven Sisters セブン・シスターズと呼ばれる所です。なんと、天然のチョーク(石灰岩)でできている崖です。海底に溜まったプランクトンの死骸の殻の部分が積もりに積もってこのような石灰岩の白い地層ができ上ったのです。これを黒板のチョークに使ったのです。
この地層は約1億5千万年前から6千5百万年前の白亜紀のものです。実は、白亜紀の白亜という言葉は、この地層から名づけられたのです。
名前ハロウィーンはどこからを発信した
1)旅人を2羽のウサギが出迎えています。
第1巻の出迎えはシカでしたが。ここは、ピーターラビットPeter Rabbitの国だからでしょうか。
2)岬には灯台があります。
とlころがウサギのいるのがビーチヘッドだとすると、灯台の見えているのはホープギャップ手前の崖の上になりますが、そこには灯台が無いのです・・・。
逆に、ビーチヘッドの後方なら灯台があるのです。ベルトゥアウト灯台(Belle Tout Lighthouse)です。1832年に建造され、1902年(明治35)年に灯台としての役目を終えたようです。その後は、住宅として利用されていましたが、足元の崖が崩壊したため危険になり移動して再建されたようです。現在ではホテルになっていて、369度の展望を誇っています。
それでは灯台は、安野さんの創作でしょうか?
ビーチヘッドの灯台を遠方に置きなおされたのかもしれません。
もう一つの案は、ホープギャップ側からのスケッチを、左右逆転して描かれた可能性も考えられます。
左に示した写真は、セブンシスターズの途中から、ベルトゥアウト灯台を見た写真を左右逆転させてあります。こうしてみると安野さんの絵とよく重なるようです。安野さん� �技術なら、この程度のいたずらはお手の物だろうと思います。
3)空を舞う鳥たちはカモメでしょうか。
前作(イタリア編)の最後で、船で旅立ったのですが、イギリスには、船で現れました。地中海をこぎ出し、ドーバー海峡をこぎわたってきたことになります。イタリアとイギリスの関係はなんでしょう。安野さんなら、何か関係づけていると思うのですが、思い当たりません。
カソリックのイタリアからプロテスタント(イギリス国教会)の国へという関係を考えてみましたが・・・。
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シーン2海岸2(p3〜4)
0)旅人は・・・雨の中小さな漁村に上陸しました。
上陸地点は、� ��ーリングギャップという想定でしょうか、あるいは左右逆転を考慮に入れるとホープギャップの可能性も捨てがたいですね。
p3では雨が降ってなくてp4では降ってます。通り雨のようです。雨が通り過ぎるまで、とりあえず木の下で雨宿りです。脇の鞄には、お金が入っているのかな。
1)出迎えたウサギが2羽から3羽に増えました。
2)浜では男達が船を引き上げています。
3)浜には少し大きめの漁船が2艘揚げられています
4)倒れないように支え棒がしてある船があります。(オールじゃないですよね)
5)老人と子どもが大きな鮫を水揚げしています。ここはイギリスですから、いささか場違いですが「老人と海」からということでしょうか。
by forest-doorさん 船から降りて、鮫を担ぐ老人と少年。少年、老人、鮫とくれば、ヘミングウェイの「老人と海」です。巨大なカジキとの闘い。それに打ち勝って帰途についた老人に襲い掛かる鮫の襲来。ストイックな文体というか、無駄がなく、最後までぐぐっと引き寄せるところがすばらしいです。最後の1文まで、本当にかみしめるように読んだものです。 そんな名作がアニメ化されていました。ガラスの上に指で描いたその絵を公式サイトのギャラリーで見て、その絵の海を見つめていると、黄金の光と波の音が感じられるような気がしました。 |
6)少女?と小さな天使?が木の陰から旅人を見ています。
ピーター・パン(Peter Pan)と妖精ティンカー・ベルです。
ピーター・パンは、イギリス、スコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』、小説『ピーター・パンとウェンディ』などの主人公です。
ロンドンのケンジントン公園で乳母車から落ちたところを乳母に見つけられず迷子となったことから年を取らなくなり、異世界ネヴァー・ネヴァー・ランド(ネバーランド)に移り住み妖精ティンカー・ベルと共に冒険の日々を送る永遠の少年という設定です。ディズニー映画では、正義のヒーローに描かれていますが、原作では矛盾を抱えた少年です。
7)左上 犬のように見えるのは子羊です。群れからはぐれてしまった迷える子羊で� ��。
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シーン3リンゴ園(p5〜6)
0)旅人は・・・リンゴの実る村にやってきました。
1)左上 子羊を担いでやってくる男がいます。この子羊はp3の同じ場所にいたも迷える子羊です。群れからはぐれてしまった子羊をついに見つけだし担いでつれかえっているのです。
マタイによる福音書に次のようにあります。
1812> あなたがたはどう思うか。ある人に百匹の羊があり、その中の一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、その迷い出ている羊を探しに出かけないであろうか。
1813> もしそれを見つけたなら、よく聞きなさい、迷わないでいる九十九匹のためよりも、むしろその一匹のために喜ぶであろう。
右の絵は、『he Lord is my Shepherd(主は私の導き)』という題の付けられた絵です。
ちなみに、羊を担ぐなんて変だと思いましたが、遊牧民の習慣としては子羊を担ぐということは珍しいことではないようです。
2)羊たちの群れがいます。
3)子羊を連れ帰る姿を見て喜んで手を振っている少女がいます。
4)杖を持って立っている羊飼いがいます。
5)フォークを杖にしている男と籠を持った女が話しています。
6)サンタクロースの看板があります。このサンタは、「さむがりやのサンタ」(レイモンド・ブリックズ 作・絵(評論社)のサンタです。
7)コリー犬をつれて散歩している人がいます。コリーってサンタに似ています。
8)建物の陰で見張りまで立てて何か会議中です。
「宝島」のジョン・シルバーと海賊たちですね。シルバーは悪名高いフリント船長配下の操舵長(No.2)に位置する海賊だった人物。ホーキンズ少年の宝島探検を助けていましたが、彼の集めた乗組員たちと反乱の相談をしています。テーブルの上に広げられているのは宝島の地図でしょう。
作者スティーブンソンはエディンバラ生まれです。そして、結婚してスコットランドに住んでいる頃、妻の連れ子を楽しませるために1 枚の地図を書き、それに「宝島」と名を付けて、この地図から浮かんだ場面や人物を物語にして、毎日1 章ずつ書いては子供に読んで聞かせたのが、このお話になったそうです。
9)リンゴ樽の中に隠れて会議の様子をうかがっている人がいます。ジム・ホーキンズ少年です。
反乱の相談を聞いて、さらなる冒険が続きます。尊敬していたシルバーとの決別であり、それは父親からの自立も意味するのかな。
10)イスに座った老人と立った老人がてパイプをくゆらせながら話をしています。秘密会議のことには気づいていないようです。そばの犬はセント・バーナード犬でしょうか。
11)実ったリンゴの収穫です。女の人が籠に入れて運んでいます。
12)リンゴの木の上を小鳥が飛んでいます。右手の木の上にも2羽います。
この巻犬だけでなく、小鳥もよくでてきます。バードウオッチングの盛んな国だからでしょうか。
13)収穫したリンゴを荷車の桶に詰めている人がいます。
14)手押し車で運ぶ人がいます。
15)籠に詰めている人がいます。
16)馬を使った石製のローラーでリンゴを圧搾しています。ジュースにしているのでしょうか。
左の写真はモロッコでのものです。オリーブを搾っています。
現在では、石のローラーを使うところでも家畜でなく機械で動かしているところが増えているようです。
17)女性が桶にリンゴを詰めています。
18)リンゴが落ちるのを見ている男がいます。ニュートンが万有引力の法則に気づく一瞬というわけです。
彼は、イングランドのウールスソープ生まれです。後に、グリニッジ天文台監察委員長に就任しています。リンゴの逸話は、後世の創作のようです。
19)梯子でリンゴの木に登った男の子と女 の子が話しています。
20)ブルドックが木の下でがんばっています。
21)リンゴを持った女性とリンゴ樽にバケツをおいた女性が話しています。
22)小屋の軒下には、薪が整然と置かれています。安野さんは、ここでも薪の積み方を丁寧に描いています。
23)天へのびる豆の木を伝って上っている子どもがいます。「ジャックと豆の木」のお話です。
24)農家の屋根の先が微妙に傾いています。その上、何かとってのようなものがついています。これはどうもロウソク消しcandle snufferをかぶせているようです。右の写真の取っ手を短くすれば、旅の絵本の物とよく似ているように思いますが。
安野さんのだまし絵です
25)旅人の後方に小屋があって、男の子?が座り込んでいます。この子はピーターパンです。 「ピーターパンとウェンディ」の本の表紙に描かれている絵からです。
26)旅人は、4頭の馬の中から1頭を譲り受けて、旅の友としました。
27)欄干の無い石橋が有ります。
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シーン4ストーンヘンジ(p7〜8)
0)旅人は・・・ストーンヘンジのある場所へやってきました。
by forest-doorさん
イギリス南部、ソールズベリー地方にある巨石遺跡のストーンヘンジがページの上部分を使って描かれています。
その作られた目的も確かにされてはいなくて不思議ですが、その作りも不思議です。大きな石が2つ立っていてその上に横石が乗っています。
ただ乗っているのではなく、縦石の凸になった部分に横石の凹の部分をはめこんでつくっているのだとか!紀元前3000年から1500年にかけて段階的につくられたという遺跡ですが、誰が何のために作ったのでしょうか。今2005年ということは5000年も前にさかのぼる遺跡なんですね!そんな前なのにこれだけの石をどうやって運んで配置したのかも謎です。アーサー王の魔法使いマーリンが運んだという伝説もあるのだとか。そ� �考えたくなるのもわかりますね。
1)左上 旅人の先に川をのぞく女の子とそのそばの木の上にネコがいます。
「不思議の国のアリス」のアリスとチェシャ猫です。
参考『長い爪と沢山の歯、ニヤニヤ笑いの三日月形の大きな口。風貌もさることながら、どこからともなく突然現れ、身体を少しずつ消しながら目の前からいなくなったり、時にはニンマリ笑った口だけが残ったり、とそのユニークさは群を抜いています。哲学的なアリスとの問答もまた魅力のひとつ。』
安野さんアリスが好きなんですね。イタリア編でもアリスが登場していました。
日本語でアリスを
英語でアリスを
2)小川をせき止めるように作られているものがあります・・これは何でしょうか。橋?堰??なんだか網が張ってあるようにも見えますが???アリスの話にこんな物がでてきましたかね???
3)つりをする男の人がいます足下にある丸い物は何でしょうか?魚籠にしては雰囲気が違うようですが?これもアリス関連??
4)水車があります。粉ひき用でしょうか?
5)子羊を担いだ男がここまでやってきています。羊の群に連れ戻したということでしょう。
6)羊の群の配置は、前のシーンの羊の一部と重なります。10匹目の位置には前シーンでは木が描かれていましたが・・・
7)白鳥が3羽います。後の小屋は白鳥のための物で� �ょう。2羽に対して左の一羽が挨拶しているようにも見えます。
白鳥といえば、イタリア編でみにくいアヒルの子が、まだ白鳥になっていませんでした。ページの位置といい・・・ここで他の白鳥と出逢ったという物語はどうでしょう。
8)丸木橋を渡って反対側にも羊がいます。番人が世話をしています。
9)羊のそばで大きく手を広げて話している二人は、前のシーンでも話していました。
10)羊の毛を刈っています。1巻に出てきたミレーの「羊の毛を刈る女」と似ているようにも思います。
あるいは、スイスの画家セガンティーニの「羊の剪毛」からかもしれません。羊の首のそらせようがよく似てい� �ように思います。
11)その隣では早速糸を紡いでいます。羊の放牧から刈り取って糸までの仕事が並んでいることになります。これも、何か参考にした絵が有りそうな雰囲気です。
12)屋根の上にニワトリが乗っかっています。ニワトリの左にあるのは風見鶏からニワトリをとった物のように見えます。
風見鶏のニワトリが逃げ出したんですね。
13)板塀があります。途中一カ所とぎれていますが、出入り口?
14)まんじゅうのような物を売っているおばあさんがいます。何か曰くありげですが・・不明です。
15)おばあさんの前に黒い山高帽をかぶり、黒っぽい服を着て エプロンの女性が3人います。一般にウェールズ人女性の民族衣装とされている衣装です。
でも、この民族衣装はちょっと訳ありのようです。
16)白に黒のぶちの犬がいます。ダルメシアンです。101匹ワンちゃんの主役でした。
17)石橋があります。ちゃんとアーチ構造になっています。
このような橋のことを「荷馬橋」(packhorse bridge)と言うのだそうです。
by forest-door さん P.6やP.31でもこうした石造りの欄干がない橋がかけられていますが、これは「荷馬橋」(packhorse bridge)と呼ばれるもののようです。 「事典・イギリスの橋」(三谷康之著・日外アソシエーツ刊)によると、中世では商品の輸送はもっぱら荷馬だったといいます。馬車では狭くて険しい山道は越せず、ポニー種の馬の背中の両側にかごを積んで運ぶというものでした。その輸送の途中の川では、たとえ浅瀬であっても、荷物を積んだ馬を渡らせるために橋がかけられましたが、これが石造りで、荷馬が1頭通れるぐらいの幅の橋がつくられたようです。そして馬の背の両側のかごにあたらないよう、欄干は全くないか、とても低くつけられていたということだそうです。 この「事典・イギリスの橋」は副タイトルとして「英文学の背景としての橋と文化」とついているように、文学作品の引用もたくさんあって、興味深く読めま� ��。 |
18)小川で遊ぶ子ども達がいます。大きな網や棒麦わら帽子をかぶって夏を満喫の腕白達の雰囲気です。
トム・ソーヤやハックルベリー・フィン?。
20)豚を乗りこなしている少年がいます。片手を揚げて、まるでロデオです。
これも、トムソーヤのようです。ただし『トムソーヤの冒険』には出てきません。アニメのトムソーヤの冒険では、第1話「トムとハックとブタ騒動 」となっています。多分、関連のお話(たとえば『ハックルベリー・フィンの冒険』)の中にあるのだろうと思います。どなたか、ご存じの方ありませんか?
21)川の中に立っている少女がいます。前のシーンではリンゴの木の下で木の上の少年と話していました。
21)川のそばにも犬がいます。胴が長いようです。ダックスフンドでしょうか。
22)ニワトリを抱いた少年が大男に追いかけられています。「ジャックと豆の木」のジャックが金の卵を産むニワトリを大男の家から盗み出しているシーンです。
物語としては、元々無くなった父の財産ということになっていますが、この大男は深層心理としては父親を意味しているのではないかと思います。少年はいつか父親を乗り越えなければならないのですから。
23)ストーンヘンジの近くで子どもたちがミニチュアのストーンヘンジをつくっています。ミニチュアとはいえ、子どもには重すぎる石だと思いますが、がんばっています。
24)ストーンヘンジを眺めている老夫婦がいます。今ではこんなに近く遺跡に近づくことはできないらしいです。
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シーン5農場(P9〜10)
0)旅人は・・・ウエールズ地方と思われる、色々な動物を飼っている農場のある� ��所にやってきました。
1)左下 ニワトリがいます。これは前のシーンで屋根の上にいましたが。雌鶏に惹かれて降りて来たのですかね
そして、この雄鶏は、絵本「チャンティクリアときつね」に出てくる雄鶏なのかもしれません。雌鶏の数が1羽多い8羽というところが難ですが、後のシーンでキツネに加えられて出てくるので・・・多分そうではないかと思います。
2)女の子が雌鶏8羽に餌をやっています。
3)牛乳缶が3本あります。向こうを歩いていゆくのは乳牛のようです。イギリス領海峡諸島のジャージー島原産のジャージー種だと思います。
4)ローラーをつけた車があります。どんな農作業に使うものなんでしょうか?
左の写真は、種まき機です。ローラーの感じが似ているように思うのですが、どうでしょう?
5)石垣の所に、ゴルフスティックのようなものが立てかけられています。何かの農作業に使うものだと思いますが、不明です。隣のローラー付きの車との関連があるのではないかと思いますが。
6)木の柵に寄りかか って話している二人がいます。夫婦かな。この二人、前のシーンとその前のシーンから話し続けている二人と重なるように思います。立って話すのにのには疲れて、寄りかかって話を続けてい入るのでしょう。(少し服装が違うのですけど・・・)
7)柵の中ではアヒル6羽とガチョウ3羽がいて、女の人が餌をやっています。
8)ポールが立っていて、ユニオンフラッグが掲げられています。
9)隣の区画には井戸があります。この井戸はバケツを巻き上げるようになっているようです。
10)鳥小屋のようなものが壁に据え付けてあって、女性が鳥を手にのせています。伝書鳩でしょうか?< /span>
11)butter churn (churner) 〔バター撹拌製造機〕でバターを作っています。
バターは牛乳だけを原料とする天然食材です。本来の作り方はとてもシンプル。搾りたての牛乳を数時間静かに置いておきます。すると、脂肪の層(クリーム)が浮かんできます。脂肪は1つ1つの小さな粒でタンパク質の皮膜に包まれて浮遊しています。その脂肪の層だけをすくいとり道具を使ってゆすったり、たたいたり、攪拌(かくはん)したりすると回りのタンパク質が壊れて脂肪どうしがくっつき、それを練り上げるとやがてバターが出来上がるというわけです。
安野さんの絵では、専用の容器に入れて棒で攪拌していますね。今でもこの方式で手作りしている人もいるようです。
(右の絵はミレーの作品です)
今で も使われていて、販売もされています。・・いかがですか??
家庭で作るには、乳に塩を加えて攪拌すると・・・とりあえずできます。バター程の乳脂肪を取り出すには大量の牛乳が必要になるので、生クリームからあるいは生クリームと牛乳から作るのがおすすめだそうです。
ちなみに、ジャジー種の牛乳は、乳脂肪率が高く、脂肪球も大きいのでクリームが分離しやすい。その上カロチン含量も高いので(美しい黄色がでる)、バター原料乳として最適なんだそうです。この牧場で飼っている牛もジャージー種のようです。
by forest-doorさん 構図はちがうけれど、山梨県立美術館所蔵の「牛乳をかき回す女」と似ています。 そしてマザーグースにも「ミルクよ バターになっとくれ」という詩があります。 Come, butter, come, ミルクよ バターになっとくれ (谷川俊太郎 訳詩) |
12)5匹の豚がいます。後方が豚小屋で手前は、さらに運動させるときのためようでしょうか。こんな飼い方をされた豚なら・・抗生物質もいらないし・・さぞやおいしいことでしょう。
13)石垣に手押し車が立てかけられています。何かいます???ハリネズミかな?右下に描かれたハリネズミの仲間??
14)ジャージー種の乳牛が12頭出かけています。そのうちの1頭は子牛のようです。先頭には杖をついた男の人、中程に杖を持った女性がついています。
15)1輪の手押し車を押す女の子がいます。
16)ここにも3本のリンゴの木があって収穫しています。
17)茅葺きの屋根を修理しています。
18)墓地があって、お墓参りをしている人がいます。中心の交差部分に円環がある形の十字架です。これはCeltic Crossケルティッククロス(ケルト十字架)と呼ばれています。
このデザインには、古代ケルトの異教の記憶---たとえば太陽崇拝の名残り、調和(ハーモニー)や永続性(エターニティ)などの神秘的なシンボルを、中心の円環部分に、密かにとどめたものではないかとも言われます。あるいは、性的な意味を持つかも知れません。キリスト教の成立当初は、十字架はキリスト教の象徴としてはつかわれていなかったそうで、異教徒との融合の中で取り込まれたと言います。そのことについては、このページを参考にしてください。
by forest-doorさん 墓場のなかでもひときわ大きいのが、ケルト十字架です。 ケルト人はインド・ヨーロッパ語族の一集団として、ヨーロッパに渡来した民族。彼らはかつてヨーロッパ全域にその勢力範囲を拡げていましたが、今日はアイルランド、ウェールズ、スコットランド、コーンウオールというブリテン諸島の西部地方とフランスのブルターニュのブルトン人などにその民族と言語が残っているだけといいます。 ケルト十字架は十字架に円環がついたもの。太陽崇拝の名残りだといわれます。人の背丈をこえるほどの大きなハイ・クロス(高十字架)で、先にあげたアイルランドやウェールズなどのケルト地方でよく見かけられます。画像はこちらのサイトから。ケルトの網模様で埋め尽くされたケルト十字架を見ることができます。 |
19)木のそばに懐中時計を持ったウサギがいます。
「不思議の国のアリス」ですね。
「大変だ。遅刻しちゃう!」夏の昼下がり、アリスの目の前を、懐中時計を片手に赤いチョッキを着た奇妙な白ウサギが走り去っていきました。
近くに穴は無いようですが・・・・
20)水桶を両天秤で担いでゆく女性がいます。
21)乳牛のそばに犬がいます。
by forest-doorさん
牛の群れといる犬ははっきりとは分からないのですが牛の群れをコントロールすることに適しているというオーストラリアン・シェパードではないでしょうか。
22)手押しポンプがあります。
安野さんは手押しポンプに興味があるのか、第5巻のデンマーク編ではあちこちに出てきます。
23)藁をフォークや熊手でかき集めている男性が二人います。
24)杖をついて立っている男性は、何を見ているのでしょうか?牛たち?犬?水を運ぶ女性?リンゴの収穫?
25)藁を山積みにした荷車のそばにいる人がいます。
26)くまのプーさんがウサギと一緒にいます。
『くまのプーさん』は、1926年にイギリスの作家、A・A・ミルンが息子(むすこ)のクリストファー・ロビンと子供部屋のぬいぐるみたちをモデルにして作った物語です。
挿絵を描いたのは、アーネスト・ハワード・シェパード(Ernest Howard Shepard)です。シェパードの挿絵は、この後イギリス編に何度も出てきます。
27)右下、ハリネズミがいます。
不思議の国のアリスで・・・首切りマニアの女王が主催するクローケー大会。フラミンゴがハンマー(正確には「マレット」という),ハリネズミがボール,トランプの兵士たちがゲートとなっていました。それにちなむのでしょうか?
5)の石垣のゴルフスティックのようなものとの関連でしょうか
右のイラストは
『不思議の国のアリス』のもとになった『地下(地底)の国のアリス Alice's Adventures under Ground 』にある挿絵です。ここの鳥はフラミンゴでなく、ダチョウということなのですが・・・ダチョウにも見えませんが。
左のイラストは
『不思議の国のアリス』からです。こちらには、フラミンゴを抱いていて、足下には丸まってボール状になったハリネズミもいます。
あるいは・・・
「くまのプーさんの本の見返しにある地図の真ん中あたりに描かれたはりねずみに似ている」との情報もあります。未確認です。
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シーン6メイポール(P11〜12)
0)旅人は・・・メイポールを囲んで踊っている人たちの所にやってきました。季節は春5月ということでしょう。
1)草原にポールを立てて、色とりどりのリボンを編んでいます・・。
メイポールです。
このポールの位置に、前のページではユニオンフラッグを掲げた柱がありました。
国旗の赤と青がリボンになった!?
ポールのてっぺんにリボンを結びつけて、各人、その端をもって、きまったやり方で踊りながらメイポールに巻き付けて(編んで)ゆきます。上手く巻き付けられたら、今度は踊りながら解いてゆくのです。なかなか難しそうです。
... このメイポールの柱が象徴するものは、北欧神話 に出てくるユグドラシル(Yggdrasil)という「世界樹」なんだそうです。
1.5)メイポールダンスを見ているポケットに手を突っ込んだ男の人と女の人がいます
2)ダンスを楽しむ人たちの左の木の所を鳥が飛んでいます。
前のシーンで女性の手に乗っていた鳥(伝書鳩?)だろうとおもいます。
3)上 木の所に傘を差して空を飛んでいる女性がいます。
by forest-doorさん 「風にのってきたメアリーポピンズ」です。 映画化もされており(映画ではメリー・ポピンズと呼ばれています)、主演は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースです。 |
4)木組みの家があります。シェイクスピアの生家です。
ロンドンから北西へ約180Kmにあるストラットフォード・アポン・エイボンにあります。
5)帽子をかぶりコートを着た男性の二人連れが歩いています。
by forest-doorさん
中世の洋服姿の男の人はシェイクスピア本人かもしれません
6)少年が犬に引っ張られるように散歩しています。
by forest-doorさん
この犬は、テリア系の犬ですね。近いかな?と思われるケアーンテリア
7)わらぶき屋根の家がありますこれもストラットフォードにある、シェイクスピアの奥さんであるアン・ハザウェイの生家ですなかなか良い感じですね。
8)手押しポンプがあって女性が水を汲み、男性が両天秤で水を運んでいます。
9)十字路の中央に十字架があります。
by forest-doorさん 道の真ん中には十字架(クロス)が建てられていますね。P.15右端にもクロスが建てられています。これはもしかしたら、1291年、旅先で没したエドワード一世妃エレノアをウェストミンスター寺院まで葬送する旅の間、休みを取った13箇所にそれぞれ供養の十字架を建てたという、そのクロスなんでしょうか。ちなみにその13箇所目の最後の十字架が建てられたのがチャリング・クロスでした。チャリングとは曲がり角の意味だそう。 国鉄のチャリング・クロス駅があるところですね。そして、チャリング・クロス街は古本屋街があるので有名です。ずっと読んでみたいと思っているのがチャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 |
10)手押し車があります。これは、前シーンのこの位置で少女が押していました。
11)男の子とおばあさんが手遊びをしています。せっせっせ?かな
12)古風な格好をしたカップルとその女性に挨拶している男性がいます。
13)ピンクのドレスを着た女性とのカップルがいます。二人連れは、恋人みたいです。ひょっとして、シェイクスピアご夫妻ということはないのでしょうか?
14)輪転がしをしている子どもがいます
ブリューゲルの「子供の遊戯」の絵にもでてきます。
なにが描かれているのかの解説です
15)輪ころがしをしている子どもの向こう側の家は、ストラットフォードから数キロ離れたところにあるPalmer's Farmです。長い間シェイクスピアの母親メアリーアーデンが生まれた家とされていた家ですが、
近年の研究で、メアリーアーデンの生まれた家は別の家だったことが分かったそうです。2000年に発表されたそうですから、安野さんは母親の生家としてこの絵を描かれたのだと思います。
(本当のお母さんの生家は、「新メアリーアーデンの生家」となっているそうです)
16)屋根の上に丸いボールのある家があります。
グリニッジ天文台 (Royal Greenwich Observatory) です。ロンドン郊外の街グリニッジにあります。ここをとおる子午線を経度0度とし、本初子午線としています。
どこをとおる子午線を本初子午線とするかについては、色々な主張がありましたが・・1885年、国際子午線会議で、投票の結果、グリニッジ天文台を基点とする案が採用され、グリニッジ子午線は国際的な本初子午線となったのです。
右の写真は、グリニッジ天文台旧本館の窓です。窓の中央の線がグリニッジ子午線〔本初子午線)です。初代天文台長ジョン・フラムスチードがここで観測を行い、観測結果を元にグリニッジ子午線が決定されたことから、この場所が基準になっているのです。
17)天文台のところで話している二人がいます。位置からして、本初子午線を挟んで西半球と東半球での会話になります。
18)天文台の屋根の上には丸いボールがあります。これは、タイムボール(Time Ball)という。時を知らせる玉です。毎日の午後、この玉をいったん上に持ち上げてから、13時きっかりに落とすのだそうです。
時を知らせるのに音では、伝わるのに時間がかかって、正確に告げることができないからだそうで、過去170年間毎日知らせてきたということです。
19)天文台の脇に満開の桜?があります。春ですから。実際のグリニッジには桜の木が植えてあるのでしょうか?。
どうも、お隣のグリニッジ公園に桜の木があるようです。
20)原っぱでは子午線(無論目に見える形で線があるわけではありません)をまたいでいる人がいます。古風な服装をしていますが、現代の観光客もこのように子午線をまたいで東西両半球にまたがって立ってみるのが、ここの名物?だそうです。
21)子午線と地球儀の子午線を合わせている子どもたちがいます。そばにはこれも古風な服装をした男性がい ます。
初代グリニッジ天文台台長であった、天文学者ジョン・フラムスティード(John Flamsteed)ではないかと思いますが・・
22)原っぱの右端・・穴が開いています。
前シーンでアリスのウサギが飛び込んだ穴がここに描かれていました。
23)林の中から巨大な柱が立っていて、てっぺんに王子の像があり、ツバメがやってきています。
19世紀のアイルランド人 ダブリン生まれの作家、オスカー・ワイルド(Oscar Fingal O'Flaherty Wills Wilde)の小説、『幸福の王子』(The Happy Prince)ですね。
「冬を越すためにエジプトに行く途中の一匹のツバメが、幸福の王子という像の足元で、羽を休める。ツバメは幸福の王子の願いに応え、宝石でできていた幸福の王子の目などを貧しい人々に与えていくというお話。ツバメはエジプトにいけず、死んでしまう。幸福の王子も体に貼られた金箔まで、持たせてしまったので、その輝きを失ってしまう。しかし、最後は、二人とも天国で永遠の命を授かるのである。」
青空文庫のここで本編を読むことができます。
24)旅人の手前には、藁の山があります。前のシーンの小屋へ持ってゆくのでしょうか。小屋から持ってきたのでしょうか?
25)藁の山の上で働く二人は、前のシーンでも同じ格好で働いていました。
26)馬車から藁を積み上げている(山から馬車に降ろしている?)男性は、前のシーンでは、杖をついていた男性?
絵本の人や馬そして干し草の山は、ブリューゲルの『干し草の収穫(The Hay Making) 』の中に描かれているものを参考にされたのではないかと思います。
27)馬に餌をあげている子どもがいます。
28)くまのプーさんが心配そうにのぞき込んでいるロバはイーヨー (Eeyore) のようです。しっぽがなくなったのでしょう、クリスファー・ロビンに直してもらっています。
この位置では、前のシーンからプーさんつながりになっています。
29)右下 男の子が女性に何か見せています。
どうも、ネズミの死骸のように見えます。この後、この女性は定番の「キャー!」となるのでしょうか?
なにかこんなシーンのある物語があるような気がしますが。・・・・トムソーヤの冒険??
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