ジェロニモス修道院と周辺
宿泊ホテルはマリオット。豪華ホテルだがずいぶん中心地から離れて不便なところにある。最後の2泊がこの位置とは!!。
グーグルの地図をネットで見ながら、近い3駅へのコースを検討したがどうみても地下鉄で中心地へ出るにはホテルから駅まで15分以上歩くことになる。
15分は道順がわかっていればの話だから迷いでもしたらそれこそ汗を流して泣くような思いをせねばならない。この猛烈な暑さの中を・・。
今回のツアーはポルトガル周遊の旅。妹2人と初めて3人で参加した。
2004にリスボン滞在の個人旅の経験があるが地下鉄の乗り方も切符の買い方もそのときとは変わった様子。変わったその部分のために新しい地球の歩き方「ポルトガル」を買ってきた。
詳しい地図もグ� �グルから拝借し持参していた。
なぜヨシュアとカレブは土地が入力されていません
以前の時は数日間のチケットで安上がりのよい旅をした記憶が頭にこびりついていたので、タクシーのことは今回二の次でいた。だが安いポルトガルの物価からして地下鉄よりタクシーの方が無難で安い。どうやら正解はタクシーだ。
そのタクシーの気軽さを考慮してこの立派なホテルはこの位置に建てられたと気がついた。
ジェロニモス修道院が今夜の目的地。
タクシーを呼んでもらえば来るまでに10分くらいかかるかなと、7時前はやめにフロントへ下りるとすぐ案内された表玄関にはずらりとタクシーの列が待ち構えていた。
そうか大きなホテルで多くの客が利用することが分かっているからタクシーがいるのだ。
なぜあなたは、誰かがくしゃみをするとき神はあなたを祝福して言っている
例によってタクシーは「飛ばすこと飛ばすこと」。
渋滞する中を泳ぐように無茶くちゃ運転。なんでこんなに無茶するの?
女性ドライバーは車の間をすり抜けるとヤッターと得意顔でゼスチャーする。
ヒヤヒヤする客の不安を楽しんでいる運ちゃん。
だからジェロニモス修道院はあっという間には感じなかった。
ホッとため息が出るのは自然。
それにしても7.5€は800円余りだからチップを加えてもこれはえらく安い。
すでに午後7時をすぎたというのに太陽はギラギラ。
まだこの時間は真昼間だ。早すぎたとブーブー不平を言っている仲間がいるが聞き耳持たないので気にしない。「年� �りは早いにこしたことはない」。聞いたことのあるセリフをそのまま冗談ぽく当てはめて返した。
国の救世主は何世紀ですか?
そう、ベストな夜景はこの時期9時ころだ。まだ早い時間なのでまずはベレンの塔を、そして発見のモニュメント、最後にジェロニモス修道院と決めて歩きはじめるがすぐ汗だくになり、兄貴としてはウォーター売り場のボックスに向かわざるを得ない。
ひと通り見終わるとジェロニモス修道院前の道を隔てた公園に戻り、何度も繰り返してきた一服を決めると、ベンチへ根が生えたように動くのが億劫になる。
熱気が一向に収まらないので疲れもかなり来ている。
「発見のモニュメントなんてただの建造物。写真にはならねぇ」と決めてかかっていたがもしや夕日に染まり真っ赤になれば、「写真にはならねぇ」は消し飛んで「作品」らしきものが撮れるかも。家を出る前からの想像でもあった。
疲れてベンチから動かない妹たちを残し、道向こうのモニュメントまで思いばかりが先にいく足取りで辿りつく。そして日没寸前の一番染まった時を狙い撃つ。時計はすでに午後8時半を指そうとしていた。(上の写真)
9時過ぎた辺りライトアップは修道院を浮き上がらせ、透明な青を深くした空の中に10分間の激情ドラマがはじまった。
2010・8記 佐藤真樹
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