ポタラ・カレッジチベット仏教叢書のご紹介
パンチェン・ラマのラムリム
この本には、パンチェン・ラマ四世ロサン・チューキ・ギェルツェンの『ラムリム・デラム(菩提道次第・安楽道)』と、同五世ロサン・イェシェーの『ラムリム・ニュルラム(菩提道次第・速得道)』の和訳が収録されています。 読者の理解を容易にするため、できるだけ平易な口語表現を用い、見出し等の表示方法を工夫していますが、基本的にはチベット語原典に忠実な翻訳です。
儒教とは何の分野の練習をされますか?
「ラムリム(菩提道次第)」とは、仏教全般に渡る教理・実践の枠組みを設定し、一人の修行者が入門から仏陀の境地へ至る、その道筋を順序だてて説き示したものです。この教えの流れは、チベット仏教中興の祖師アティーシャによって確立され、ゲルク派の宗祖ツォンカパ大師の手で集大成されました。その最大の成果といえるものが、『ラムリム・チェンモ(菩提道次第広論)』です。
ツォンカパ大師の法灯を継承するゲルク派の優れた学僧たちは、それぞれの時代の要請に応える形で、『ラムリム・チェンモ』の広大な内容を整理した要略や、瞑想修行用にまとめた教誡を残しています。それらの中でも代表的なものが、本書の前半に収録されているパンチェン・ラマ四世の『ラムリム・デラム』です。 この著作の主な特長は、密教色の濃い方法で「ラムリム」の内容を瞑想する点だといえます。
ここで、iは、聖なる三位一体のためのゴシック様式のシンボルを見つけることができます
一般論として、「ラムリム」の中身の大半は、顕教に属する教えだと考えられています。しかしながら、密教の立場からすれば、それは「顕密共通の道」と位置づけられます。 この「共通の道」は、密教を志す初心者が、前行として修行すべき課題です。また、既に灌頂を受けた密教行者も、全ての基礎となる「共通の道」を繰り返し修習しなければなりません。『ラムリム・デラム』は、そうした「共通の道」の修行に直接役だつ、極めて 実践的な教誡なのです。
平成十四年四月にポタラ・カレッジ東京センターで、キャプジェ・ロチュー・リンポチェ猊下(ナムギェル寺元僧院長、本会宗教・学術顧問)が『ラムリム・デラム』の講伝を三日間に渡ってお授けになったのも、この教えの重要性を意図なさってのことだといえるでしょう。
キリスト教徒は、今日の聖書を使用する方法
後半に収録されている『ラムリム・ニュルラム』は、パンチェン・ラマ五世が、『ラムリム・デラム』の註釈として著わしたものです。これを参照しながら『ラムリム・デラム』の教えを正しく学び、そのうえで瞑想の実践に入るならば、大変効果的な修行になるでしょう。
ポタラ・カレッジ東京センターで、常備・頒布しております。送付御希望の場合は、葉書、メール、ファクス、電話等でお申し込みください。そのうえで、代金と送料を、下記銀行口座へお振り込み願います。
みずほ銀行 神田支店(店番108) 普通預金 1074492 ポタラカレッジ出版部 (ポタラカレツジシユツパンブ)
0 コメント:
コメントを投稿